本研究は、遺伝医療における職種間連携を担う学習支援を目的に、遺伝医療に関する看護職の学習ニーズを明らかにした。 調査の結果、看護師・助産師・保健師の看護職種によって学習支援のニーズは異なっていた。すべての看護職において、「看護教育における遺伝医療の学習内容の乏しさ」、「遺伝医療に関するアセスメント力不足」、「遺伝医療のニーズに対応するケア提供力の不足」、「遺伝医療に関する学習機会の乏しさ」が課題として共通していた。助産師では「出生前検査における倫理的葛藤」、保健師では「地域住民の遺伝医療に関する連携と協働」に関する学習ニーズが高かった。これらから、遺伝医療に関する看護職に学習ニーズに関する示唆が得られた。 よって本研究課題を終了とし、今後は引き続き調査を行い、不足する一次資料の収集に努める中で、遺伝看護における学習支援について新たな研究枠組みによって研究課題を補完する。
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