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2012 年度 実施状況報告書

乳児期に聴覚障碍が疑われた児の親への看護支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23792652
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤井 加那子  宮崎大学, 医学部, 助教 (30404403)

キーワード新生児聴覚スクリーニング / 養育者支援
研究概要

新生児聴覚スクリーニング検査(NHS)の実施状況の実態を把握するため、実施報告のレビューを行った。NHSの養育者が求める支援は、refer判定から確定診断までの支援の充実や医療機関での教育・療育の場に関する情報提供であった。また、Refer群の保護者はNHS実施前のインフォームドコンセントの充実や保護者への精神面への配慮、refer判定後の専門的なアドバイスや情報提供がすぐに得られる体制を望んでいた。NHS実施後から確定診断までにおける支援の実態は明らかにされていない現状が浮かび上がった。この内容についての発表を行い、秋田県などNHSが早くから始められていた地域の取り組みなど、研究者と意見を交わした。
次の研究として看護職(看護師・保健師)の意識の把握を計画したが、自治体毎にシステムが異なるため、どのフィールドの看護職を対象とするべきかで計画を見なおす必要が生じた。また、NHSで確定診断を受けた保護者からは、確定診断時の医療者の関わりに傷ついた体験なども語られ、診断を受けるまでの過程において、どのタイミングでどのような支援が必要なのかを明らかにする必要があると考えられた。
以上のことから、NHS実施時から確定診断までの期間において、精密検査機関や一次審査機関での看護職の関わりを明らかにする調査や、Refer判定後の養育者が求めるニーズの詳細について調査し、医療機関内の看護職が養育者に行う支援についてを明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

看護職(看護師・保健師)の意識の把握を計画していたが、自治体毎にシステムが異なるため(例:A県では初回検査時から保健師が支援に入っている。B県では確定前からろう学校との繋がりが強く、医療機関は検査が中心)、どのフィールドの看護職を対象とするべきかで計画を見直す必要が生じた。
一次検査機関の全国規模調査は困難であることから、現在は精密検査機関における看護師の支援実施状況の把握を行うように計画を変更している。
また、システムの違いは養育者の思いにも影響していることが考えられるため、インタビュー協力者の背景を統一するべきかどうか、検討中である。

今後の研究の推進方策

医療機関に属する看護職および養育者への調査の双方を実施し、求められている支援と看護職の支援実態を明らかにする。これにより浮かび上がった課題に関して、看護師等と意見を交換し、医療機関内で行う、養育者支援のあり方を検討していく。

次年度の研究費の使用計画

昨年どは計画の見直しが中心となり、具体的な調査が行えていない。
次年度は、医療機関に属する看護職および養育者への調査の双方を実施し、求められている支援と看護職の支援実態を明らかにする。
そのため、調査にかかる経費(郵送費、交通費、研究補助者への謝金など)にあてる。また。研究の成果を印刷物等でまとめ、支援者等に配布する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新生児聴覚スクリーニングにおける養育者支援に関する文献検討-現状と課題-2012

    • 著者名/発表者名
      藤井加那子
    • 学会等名
      第59回日本小児保健協会学術集会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
    • 年月日
      20120927-20120929

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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