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2012 年度 実施状況報告書

日本人家族との関係構築を中心とした外国人妊産婦のケアシステム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23792654
研究機関岩手県立大学

研究代表者

蛎崎 奈津子  岩手県立大学, 看護学部, 講師 (80322337)

キーワード在日外国人 / 妊娠・出産 / 家族関係 / 看護 / 国際結婚
研究概要

国際化が進行する現在においても医療現場では在日外国人妊産婦の看護はいまだ発展途上であり、言葉の問題に対する支援策の検討が大半を占めている。出産後も日本で定住し、育児を含めた生活を営んでいく者としての看護の視点が十分とはいいがたい状況にある。これまでの様々な調査で得た知見を医療現場の看護活動とすり合わせ、臨床現場において円滑な実践につなぎ、実働させるシステムづくりは、今後の重要な課題であると考えた。そこで本研究では、外国人妊産婦と日本人家族など、その家族関係の構築にむけた看護ケアシステムを試み、その効果を検討することによって、今後の在日外国人妊産婦へのケアを中心とした外国人女性への周産期におけるケアシステムのあり方を提言していくことを目的とした。
平成23年度はI県内における外国人妊産婦が看護を受ける際の状況特性を把握した結果、各地域で外国人妊産婦が利用する病院・女医がいる総合病院は限定されること、家族・知人がいない際の対応、外国人妊産婦の家族関係や地域での生活上の課題等に関してまずは詳細に把握し、今後の調査に反映させていく必要性が示唆された。
これを受け、平成24年度は勤務助産師とともにアクションリサーチ法の取り組みを本格化した。まず助産師たちが現在所属する施設における外国人妊産婦へのケアとして課題となっている事柄と優先して改善すべき事項をグループインタビューにて把握した。特に外国人妊産婦と日本人家族の関係構築に向けた看護の導入にあたっての現状や課題、考えうる対応策、連携をとるべき機関等の把握に努めた。今後は選定したコアメンバーとともに2つの優先事項に焦点を当て、改善に取り組む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度は東日本大震災による各病院施設の体制やシステムの混乱状況が落ち着いた時期を考慮し研究を開始したため、若干、計画に比し遅れがあったが、現在は順調に研究を遂行させることができている。

今後の研究の推進方策

平成24年度に把握した2つの具体的課題に対し、施設勤務助産師とともにアクションリサーチ法にて取り組みを本格化する。

次年度の研究費の使用計画

当初の変更なく、使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 多文化共生 外国人からみた岩手県 岩手からみた世界

    • 著者名/発表者名
      蛎崎奈津子
    • 学会等名
      いわて男女共同参画フェスティバル2012
    • 発表場所
      アイーナ(いわて県民情報交流センター)
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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