• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

侵襲性新生児GBS感染症予防のための母児ケアシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792658
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

脇本 寛子  名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (40336706)

キーワード看護学 / 感染症 / 細菌 / 母子感染予防 / GBS / 薬剤感受性 / 血清型 / MLST型
研究概要

本研究は,新生児GBS感染症予防のために,どのような新生児が新生児GBS感染症を発症しているのか発症要因等を明らかにすること(第一研究),新生児敗血症髄膜炎発症GBS株と非発症GBS株の異同を明らかにすること(第二研究)を目的としている.
第一研究では最終的に早発型GBS感染症確定例11例,早発型GBS感染症疑い例15例を収集できた.早発型GBS感染症の発症率は0.19(出生千対)で,平均在胎週数38週6日,平均出生体重3,045g,Apgar score 1分値の中央値9点,危険因子を有していた症例は,早産(33週)1例のみであった.早発型GBS感染症確定例11例のうち10例はGBSスクリーニングを実施されていたにも関わらず発症しており,偽陰性の対応が今後の検討課題と考えられた.新生児GBS感染症発症児とその母(症例)1例につき,新生児GBS感染症を発症しなかった児とその母(対照)3例を選定し,対照例の情報収集を行った.最終的に,症例(確定例と疑い例)26例に対して,対照例78例の情報収集を完了し,新生児GBS感染症発症の発症要因を検討した.
第二研究では,児血液4株,児髄液2株,児髄液由来の母の腟由来1株,その他2株,合計9株の母児臨床分離株の収集が出来た.今年度の成果として,児の血液や髄液由来株および児髄液由来株と母腟由来株がセットで収集できたことは意義が大きい.最終的に,児と妊婦褥婦腟由来GBSの薬剤感受性と型別の年次推移を比較したところ(児血液髄液10株,児咽頭等55株,妊婦褥婦腟保菌194株),薬剤感受性試験ではpenicillin系抗菌薬に耐性を示した株はなかった.型別では,児咽頭等由来の非発症株においてIII型が増加し今後の動向に注意を要すると考えられた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 新生児早発型GBS感染症の発症要因の検討

    • 著者名/発表者名
      脇本寛子,矢野久子,佐藤剛,安岡砂織,長谷川忠男
    • 学会等名
      第87回日本感染症学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
  • [学会発表] 早発型GBS感染症の臨床的検討

    • 著者名/発表者名
      脇本寛子,矢野久子,鈴木悟,田中太平,後藤盾信,加藤丈典,杉浦時雄,齋藤伸治,佐藤剛,高坂久美子,鈴木千鶴子,戸苅創
    • 学会等名
      第45回レンサ球菌感染症研究会
    • 発表場所
      ホテル島根イン青山パインコート
  • [学会発表] 侵襲性GBS感染症および新生児妊婦褥婦由来GBSの薬剤感受性と血清型の推移

    • 著者名/発表者名
      脇本寛子,脇本幸夫,矢野久子,畑七奈子,田中太平,宮川創平,吉田敦,奥住捷子,山田恭聖,二村正秀,長谷川忠男
    • 学会等名
      第25回日本臨床微生物学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
  • [備考] 名古屋市立大学看護学部感染予防看護学

    • URL

      http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21592711.ja.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi