看護職が虐待者である親への関わりにあたって抱く困難さの内実を具現化し、そこで生じる感情のコントロールの構造を明らかにすることを目的とし、看護職9名に半構成的面接を実施した。内容を質的帰納法を用いて分析した結果、【親の支援者である】という認識をもち、【大変さを共感】し、【丁寧に傾聴】していた。同時に、親には【身構え】ながら対峙し、情報収集の場面においては関わりに困難さを感じており、その際は【親の状況を推察】し、【無理強いせず】に慎重に関わっていた。こうした困難さは【スタッフに相談】、【情報共有】しており、さらに専門委員会に相談することで、自身の見解や関わりの後押しを得ていた。
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