研究課題/領域番号 |
23792665
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
吉田 静 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (30453236)
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キーワード | 中国 / 韓国 / 日本 / 相違 / 類似 / 関係性 / 東日本大震災 |
研究概要 |
平成23年度に実施した基盤研究結果を基として平成24年度に中国、韓国へ渡航し、子どもを喪失した両親や看護者に面接を行う予定であったが、社会的事情によって実施することが不可能であった。 そのため平成25年度に再度両国へ渡航し、研究計画に則り研究実施の遂行に努めたが、研究協力者の紹介を受けることが難しく、子どもを喪失した両親への面接は実行できなかった。そのため平成25年度は前年度に引き続き、国内での活動が中心となり、グリーフケアを主としたセミナーを企画実施した他、東日本大震災にて子どもや家族を喪失した人々との対談を通して、ますます東アジアにおける喪失へのケアの現状を明らかにし、日本との相違や類似点などを見出すなど自己の課題が明確になった。 国を通した社会情勢が和らぎつつありことから、平成26年度は現地との連絡を今まで以上に密に行い、研究を実施できるよう努め、4年間の研究結果の集大成としての報告書を作成したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度に中国、韓国へ渡航し、研究計画に則り実施予定であったが、社会事情により実施が不可能であった。そのため平成25年度に実施予定であったが、現地での研究協力者を紹介していただくことが困難であり、子どもを喪失した両親への面談が実施できていない。しかし看護者への面談はできる状況となってきたため、平成26年度には看護者への面談を実施すると同時に引き続き子どもを喪失した両親へ研究協力を依頼し、実施の方向進めたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
日本のグリーフケア機関を通して、中国、韓国現地での研究協力者の紹介を受けることで、研究計画書に則った実施を進める予定である。 また中国の隣国であるブータンの医療施設に勤務する日本人医師を紹介していただいたため、同じアジアでありながら中国、韓国とは文化や宗教観など大きく異なるブータンでのグリーフケアも追加して研究調査を行いたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に中国、韓国へ渡航し、研究を実施予定であったが、国レベルでの社会情勢によって実施が不可能であった。そのため平成25年度に実施する予定で進めていたが、研究協力者の紹介が得られず、実施することができなかった。 ①中国、韓国に渡航し、子どもを喪失した両親と看護者への面談を実施し、医療施設・教育機関の視察が研究費使用の主となる(旅費・滞在費、研究協力者・通訳・コーディネーターへの謝礼等)。 ②面接で得られた言語的データの逐語録作成を行う(翻訳専門業者を通すため、委託料、作業費用が必要となる) ③ブータンの医療施設に勤務する日本人と連絡・調整を行い、ブータンでの研究調査のための費用とする(研究費使用の具体的内容は①と同様である)。
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