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2013 年度 実績報告書

在宅障害児の家族のユーザーフレンドリーなサービス利用体制の構築に向けた実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 23792667
研究機関茨城キリスト教大学

研究代表者

松澤 明美  茨城キリスト教大学, 看護学部, 准教授 (20382822)

キーワード在宅障害児家族 / サービス利用 / サービス利用システム / ユーザーフレンドリー
研究概要

本研究の目的は、在宅生活する障害児家族のサービス利用とその関連要因を明らかにし、障害児家族に向けたユーザーフレンドリーなサービス利用体制のあり方を提言することである。
最終年度である今年度は、一県内の障害児の親の会等を通じて、主たる育児・ケアを担う保護者に対する無記名自記式質問紙調査を実施した。171人の障害児家族を研究対象として分析した結果、サービス利用している障害児家族は49.7%であった。在宅障害児家族のサービス利用の有無に関連する要因については、サービスを利用していない家族は、サービスを利用している家族と比較して、「子どもの日常生活動作の自立度が高い」、「子どもの医療・福祉サービスに関する情報がない」、「子どもの病気・障害を相談できる場所がない」ことが明らかになった。またサービスを利用していない家族はサービスを利用している家族に比べて、精神的健康度が低いことが明らかになった。また、全体の23.3%の障害児家族は、タイムリーにサービスにアクセスできなかった経験をしていた。さらに、サービスを利用している家族への「利用しているサービスは使いやすいと思うか」に対しては、24.0%の家族は利用しているサービスが使いにくいと回答した。また、サービスを利用していない家族のサービス未利用の理由としては「現在のところ、サービスを使う必要がない」に次いで「サービスを利用したいが、サービスに関する情報が得られにくい」ことが明らかになった。
これらの結果から、在宅生活する障害児家族に対するサービス提供のあり方として、障害児家族が必要とする時に、子どもの医療・福祉サービスに関する情報が得られる情報提供体制の構築、子どもの病気や障害について相談できる場所の整備、タイムリーにサービスにアクセスできるサービス利用システムを構築する必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Employment change of families caring for children with special health care needs2013

    • 著者名/発表者名
      Akemi Matsuzawa
    • 学会等名
      4th International congress on pediatric nursing
    • 発表場所
      Melbourne, Australia
    • 年月日
      2013-08-25
  • [学会発表] 在宅障害児の家族の視点からみたサービス利用におけるプロセスの特徴

    • 著者名/発表者名
      松澤明美
    • 学会等名
      第72回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      三重
  • [学会発表] 在宅障害児・者を養育する家族のケアに伴う社会参加の機会と時間への影響

    • 著者名/発表者名
      松澤明美
    • 学会等名
      第23回日本小児看護学会
    • 発表場所
      高知

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公開日: 2015-05-28  

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