育児支援のツールとして、『育児不安に関する自己査定』と『研究者からの育児情報の提供』を中心とした携帯アプリケーションを開発した。生後3週目より、2週間に1度の頻度で自動的に育児不安に関する質問項目を送信し、母親が回答を送信すると、その時期に適した育児情報が送信されてくるシステムである。携帯メールを用いた育児支援プログラムは、母親にとって「便利で安心できる」ものであり、「安心」や「励まし」、「不安の解消」に役立っていた。改良したアプリケーションでは他の母親の育児不安の回答を閲覧できるようにしたが、「大変なのは自分だけではない」という連帯感を育み、育児に対し前向きにとらえる手助けになっていた。
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