我が国における妊娠・分娩・産褥期に用いられる補完代替医療(CAM)の実態を明らかにすること目的とし、1500名の対象女性に調査を行った。その結果、46.9%が妊娠、分娩、産後1年未満にCAMを使用していることが明らかとなった。副作用の経験者は2.3%と少なかったが、一方で54.4%の者が専門家に相談せずCAMを使用しており、79.8%の者が医療関係者からCAMの使用について質問されなかったこと、48.7%の者が専門家以外からCAMを受けたことから、医療関係者からCAMの使用について積極的に質問することやCAM提供者の資格の有無や知識について十分に確認することを周知する必要性が示唆された。
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