研究課題
本研究は、医療における外国人の受け入れ体制つくりのため「多文化共生社会に望まれる外国人ケアを習得するための周産期看護者教育プログラム」の試作プログラムの開発と評価が目的であった。研究期間は平成23年度~平成25年であった。研究成果として、言語や文化の違いを考慮したうえで、適切なコミュニケーションができることに注目した外国人ケアを習得するための試作教育プログラムを作成した。このプログラムを作成するに当たり、施設見学や専門家からの意見を聞き、さらに看護職対象に外国人の日本や日本の医療における現状の説明や外国人医療の中でよくおこる疑問や質問を解決するようなワークショップ「外国人患者に出会っても困らない!言葉が違ってもケアはできる!」を2013年11月に行った。参加者からの意見を聞くことは、試作プログラム作成への貴重な機会となった。当初、本教育プログラムは、周産期看護者に注目した内容で計画していたが、現場の声を反映させ、周産期領域だけでなく外国人医療の中での課題の解決と広くとらえ、汎用性のあるプログラムを開発した。しかし、評価にまでは至らなかった。2014年8月に本プログラムを提供する予定であるため、その結果をプログラムの改訂につなげていきたい。またこの先は、本教育プログラムを基盤として、領域別のプログラムも開発していきたい。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Journal of Community Health
巻: Volume 38, Issue 4 ページ: pp 781-790,
10.1007/s10900-013-9679-8