研究課題/領域番号 |
23792677
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研究機関 | 明治国際医療大学 |
研究代表者 |
守口 絵里 明治国際医療大学, 看護学部, 講師 (70454535)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 小児てんかん / QOL / QOLCE |
研究概要 |
Australiaにて開発されすでに実用化されているQUALITY OF LIFE IN CHILDHOOD EPILEPSY QUESTIONNAIRE(QOLCE)日本語版の開発を行った。まず開発者であるProfessor Ann M. E. Byeより日本語版開発に関する許諾を得たのち、研究協力者とともにQOLCEを日本語へと順翻訳を行った。その後、十分に英語に精通する専門家により順翻訳版が逆翻訳され、逆翻訳版と原版の整合性についてネイティブスピーカーを交えて検討して言語的妥当性を確認し、これをパイロット版とした。その後、大阪大学医学部附属病院倫理委員会の承認を得て、同病院小児科外来にて15名を対象としてパイロットテストを実施した。パイロットテストの対象者は、4~15歳の難治性小児てんかんをもつ子どもの保護者である。パイロットテストでは質問紙への回答に加え、対象者に質問紙に関する簡単なインタビューを行うことにより質問紙の改善へとつなげ、日本語版QOLCE-Jの完成とした。また、最終的に基準関連妥当性を検証するために、既存の小児QOL尺度であるSDQを併用することも検討した。この尺度の信頼性・妥当性を検証するために、今後本調査を実施する予定である。本調査の準備として、調査への協力施設を募った。日本小児神経学会が認定する小児神経専門医研修施設に調査協力を依頼し、39施設の小児てんかん専門医より研究協力について同意が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記載のとおりQOLCE-Jの完成まで達成できており、研究計画の通りに進んでいる。また、次年度の調査協力施設の選定も済ませており、次年度も順調に研究を継続できるものと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
調査協力施設において質問紙を配布後、郵送にて回収する。回収後、統計処理を行い尺度の信頼性・妥当性を検証する。また、研究結果を日本てんかん学会、日本小児神経学会、アジア・太平洋てんかん学会のいずれかにて発表する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に質問紙の配布・回収、統計処理に要するソフトの購入等に使用する予定である。
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