計量心理学的検証により、てんかんをもつ子どものQOL測定尺度QOLCEの日本語版QOLCE-Jの信頼性・妥当性が認められた。また、トータルのQOLCE-Jスコアと発作初発年齢、発作状況、ADL、抗てんかん薬の副作用症状と有意な関連が認められた。また、QOLCEは治療抵抗性のある児に用いられてきたが、本研究では抗てんかん薬の副作用症状など発作間欠期のスコアに対する影響が認められたことから、QOLCE-Jはてんかん発作がコントロールされている子どもにも有用であることが示された。以上より、日本のすべてのてんかんをもつ子どものQOL測定尺度として実用可能であることが明らかとなった。
|