育児の世話技術を系統的に組み入れた未就学児の父親のための教育プログラムの開発を行い、神戸市在住の父親35人を対象に育児セミナーの中で実施した。対象者は教育プログラム7回のうち3回以上参加群、2回以下参加群に分け、コントロール群の3群をおき、プログラム開始前と6か月後、1年後で評価を行った。その結果、3回以上参加群において、父親のストレスは教育前と比較して1年後が有意に低く、父親になることによる発達は、教育前と比較して6ヶ月後、1年後の得点が有意に高かった。夫婦間の育児分担、育児技術の自立は教育前と比べ6ヶ月後の得点が有意に高く、また、6か月後と比べて1年後が有意に高かった。
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