研究課題/領域番号 |
23792679
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研究機関 | 兵庫大学 |
研究代表者 |
池田 友美 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (70434959)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 小児看護学 / 重症心身障害児 / 睡眠 / 高照度光療法 |
研究概要 |
本研究は、重症心身障害児の睡眠の問題とその改善方法について検討していこうとするものである。 昨年度までの筆者の研究において、重症心身障害児では、睡眠の問題を高率に認め、特に入眠の問題、夜間の中途覚醒、睡眠に関連する運動の問題が多いことが明らかになった。しかし、これまでの調査の限界として、保護者を対象とした質問紙調査であるため、睡眠の問題の合併頻度については臨床所見と必ずしも一致していないことがあげられる。また、パルスオキシメトリを使用して客観的な睡眠のデータを収集したが、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の低下パターンから睡眠時無呼吸の存在を推定するものであり、それ以外の睡眠の問題は客観的に明らかできなかった。 本年度は、重症心身障害児の睡眠の問題を客観的に評価するための機器について文献検討ならびに情報収集を行った。文献検討の結果、重症心身障害児の睡眠評価には、観察法(「熟眠」、「浅眠/ウトウト/半覚醒」、「覚醒」に分類した評価、睡眠日誌による評価等)、加速度センサーを内蔵した心拍変動記録装置によって就寝時の心拍変動から睡眠を評価する方法、自律神経活動の測定による評価が行われていた。しかし、機器による重症心身障害児の睡眠の評価は症例数が少なく、妥当性を検討中の研究がほとんどであることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠評価に使用する機器の選択に時間がかかっており、当初の計画より、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、睡眠評価のための機器の妥当性を評価するために、機器と観察による睡眠評価を実施する。そのための、観察方法や判定基準の方法を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は、睡眠評価のための機器の購入が主な支出となる。
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