研究課題
若手研究(B)
本研究は高齢者で特に問題となる褥瘡の感染を適切に予防・管理する新しい方策を構築することを目的に、褥瘡感染発症メカニズム解明のための基礎的検討を行った。緑膿菌のクオラムセンシングシグナルであるアシルホモセリンラクトンを線維芽細胞に曝露させた際の細胞応答を検証したところ、Matrix metalloproteinase (Mmp-9)の遺伝子発現が上昇していることが明らかとなった。特にこれらはAP-1/ERK/p38シグナリングパスウェイによって制御されていることを直接的に証明した。また、AHLにより特異的に上昇する遺伝子群をDNAマイクロアレイ解析にて特定した。本研究により、創傷感染のメカニズムに、AHLによる線維芽細胞のMmp-9発現誘導が関与していることが明らかとなった。
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Biochem Biophys Res Commun
巻: 427(2) ページ: 273-9
http://www.rounenkango.m.u-tokyo.ac.jp/