概日リズムは認知症高齢者によって様々であった。 24時間周期を示す高齢者(8人)から72時間周期(3人)、それ以上の周期を示した高齢者まで存在した。しかしこれらは認知症の程度のみで周期が分類できるものではなかった。 さらに認知症の進行に伴い、概日リズムが変化するかを調査した結果、同一高齢者であるにもかかわらず、概日リズムは大きく変化した。弱い72時間周期を示していた高齢者が、認知症が進行した時期では完全な昼夜逆転の24時間周期を示したり、元々24時間周期であったが、認知症が進行したのちではリズムの振れ幅が小さくなった高齢者等の変化が明らかとなった。
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