研究課題/領域番号 |
23792707
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 地域看護学 / 広汎性発達障害 / 継続支援 / アセスメント |
研究概要 |
本研究は全体として3段階で構成され、当該年度は第1段階の研究と位置づけ、次の研究目的((1)全国市区町村保健師による広汎性発達障害リスク児とその家族の継続支援のためのアセスメントツールの活用状況の実態把握、(2)全国市区町村保健師が有するアセスメントツールに対するニーズの明確化、(3)本研究の第2段階・第3段階の研究に関心を示してくれる方の把握)を達成するために取り組んだ。 当該年度の研究を進めるにあたり、H23年5月に研究者の所属機関の倫理委員会より承認を得た。研究者の先行研究(H19~20年度科学研究費補助金若手B「行政保健師による就学前の自閉性発達障害児の子育て支援モデルの開発」)から得た知見等をもとに質問紙を作成した。全国調査に先立ち、H23年6月、研究協力施設の保健師4名の協力を得て、広汎性発達障害リスク児の継続支援のためのアセスメントツールの活用状況に関する予備調査を実施した。予備調査の分析結果をもとに調査票を改訂した。 改訂済み調査票を用いて「広汎性発達障害リスク児の継続支援のためのアセスメントツールの活用状況に関する本調査」と「第2段階・第3段階の研究への協力に関する調査」を実施した。両調査の対象は東日本大震災および台風12号の被災地域を除く全国市区町村の母子保健担当部署で広汎性発達障害リスク児やその家族の継続支援に取り組む保健師もしくは保健師長1,532名で、調査期間はH23年11月~H24年2月であった。 本調査については825名から回答(回収率53.9%)を得ており、現在データ分析を進めているところである。 「第2段階・第3段階の研究への協力に関する調査」については85名から回答を得た。研究者は調査票に記載された連絡先へ連絡し、第2段階・第3段階の研究に関する研究計画について説明した。結果、50名から今後の研究協力について内諾を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東日本大震災の影響により全国調査の規模を縮小せざるを得なかったこと以外は当初の計画どおりに進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
H24年度は第2段階として、第1段階の調査結果の分析をもとに研究者がアセスント&フォローアップシートを試作する。また、研究協力者の助言を得ながら試作シートの改良を行い、アセスメント&フォローアップシートの完成を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
人件費により研究補助者を雇用し第1段階の調査データの入力等を進める。第2段階の研究協力者への謝金も予定している。国内旅費は研究協力者との打ち合わせ等に使用する予定である。印刷費は試作シートの作成等に使用する予定である。設備備品費は参考図書とタブレットPC(研究協力者との打ち合わせ等のために持ち運びしやすい)の購入に充てる予定である。研究の遂行に必要な文具やOA用紙等の消耗品の購入は消耗品費から支出する予定である。
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