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2011 年度 実施状況報告書

地域で暮らす精神障害者におけるリカバリーの関連要因について

研究課題

研究課題/領域番号 23792710
研究機関佐賀大学

研究代表者

藤本 裕二  佐賀大学, 医学部, 助教 (30535753)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードリカバリー / 精神障害者 / 地域生活
研究概要

本研究の目的は,地域で暮らす精神障害者のリカバリーに関連する要因を明らかにすることである。 本年度はまず国内外の文献検討を行い,リカバリーに関連する調査項目について十分に検討した。地域で暮らす精神障害者のリカバリーの実態を調査するため,デイケア,訪問看護を利用する31名を対象にアンケート調査を実施した。その結果,「単身生活者」は「家族との同居者」に比べてリカバリーレベルが高く,家族との同居がリカバリーでは必ずしも良い影響を与えるとはいえない結果であった。単身生活者は,社会生活に関する自己決定や日常生活全般の自立した生活が満足感へと繋がり,リカバリーレベルが高かったことが推測される。 今後は,地域で暮らす精神障害者のリカバリーの関連要因を多角的に捉えるために,デイケア,訪問看護,グループホーム,就労支援施設,地域活動支援センター等を利用する参加者を増やし,リカバリーの関連要因について分析を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は調査項目の妥当性を検討し,地域で暮らす精神障害者のリカバリーの実態が明らかになった。現時点では,研究目的であるリカバリーの関連要因は検討できていないが,今後,参加者を増やすことでリカバリーの関連要因を十分に検討することができると考えている。交付申請書に記載した研究計画・実施スケジュール通りに研究を遂行できているため,現在までの達成度を「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

今後は,デイケアや訪問看護,就労支援施設,地域活動支援センター等を利用しながら地域で暮らす精神障害者200~300名を対象に自記式質問紙調査票による調査を実施し,リカバリーの関連要因について分析を進めていく予定である。施設代表者に対して,事前に目的・方法等について説明しており,10施設以上の研究協力の承諾が得られている。多くの精神障害者の表現力が不十分であること,個性的・独自的な生活をしていることが予測されるので,対面による丁寧な聞き取り調査の方法を行う予定である。そのため,研究者以外に精神保健看護学分野を専門とする教員の2名で調査場所へ出向き,アンケート調査を実施する。24年度に得られた結果を分析し,学会での成果発表を考えている。

次年度の研究費の使用計画

物品については,可能な限り大学の既存設備を利用するが,アンケートに必要なPPC用紙,インクカートリッジ,文具などの消耗品の補充を随時行う。アンケート結果を分析し,学会で発表を考えており,その際の旅費及び学会参加費が必要である。また,データーを分析する際に必要なパソコン及び統計解析ソフトについても購入を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精神障害者の地域生活におけるリカバリーの実態

    • 著者名/発表者名
      伊勢田千康子,相川知代,藤本裕二,中島富有子,山川裕子
    • 学会等名
      第18回 日本精神科看護学会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜県)
    • 年月日
      平成23年12月14日

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公開日: 2013-07-10  

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