訪問看護師の倫理的ジレンマは対象者との関係性の中で生じるものであり、保健医療福祉サービス提供者のジレンマを明らかにするだけでは心理的負荷との関連は解明できず、保健医療サービスを受ける地域住民の健康観を調査する必要があると考えた。 そのため、本研究では在宅高齢者(要介護者、障がい者を含む)を対象として、保健医療福祉サービスの受け手の健康観とサービス提供者への需要を明らかにすることを目的とした。本研究の対象者は、困った時の相談相手や緊急時の相談相手として、保健医療福祉サービス提供者よりも子供や親せき、近隣住民を選択していることが分かった。
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