本研究はADHD児の服薬アドヒアランス向上のための集団心理教育プログラムの開発および予備調査を実施し、プログラムの有効性と改善点について検討することを目的とした。児童精神および発達障害の専門家とディスカッションを重ね、服薬アドヒアランス向上を目指した集団心理教育プログラムを開発した。外来にて薬物療法中のADHD児17名とその親(15家族)を対象に全5回のプログラムを実施した結果、子どもの薬に関する理解と服薬アドヒアランスの向上および服薬に対する抵抗感の減少がみられ、親の服薬に対する肯定的な思いが向上した。またプログラムに対する満足度も高かった。
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