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2011 年度 実施状況報告書

手術を受けた高齢の胃がん患者への教育支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792748
研究機関聖隷クリストファー大学

研究代表者

藤浪 千種  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (30455026)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード胃がん患者 / 高齢者 / セルフケア
研究概要

本研究の目的は、術後早期にある高齢の胃がん患者が、自らのセルフケア能力を生かしながら生活を再構築する為に必要となる支援の内容を明らかにし「手術を受けた高齢胃がん患者への教育支援プログラム」を開発・評価することである。平成23~24年度の目的は、術後早期にある高齢の胃がん患者が実践しているセルフケアの内容や生活を送る上でのニード・困難などを明らかにすることである。平成23年度は10~15名程度の対象に対し面接を実施する予定であったが、対象者の確保が予定通り進まず、現時点で3名の患者のみ調査が終了している。現時点で得られたデータを分析した結果、対象者のセルフケアの内容には「胃の機能を考えながら摂取する」「食事に伴い出現する症状をコントロールする」「体力を取り戻す」「自分らしさをとりもどす」「周囲の協力を得る」「気持ちをコントロールする」「術後の体を理解する」「情報を集める」「周囲とのつながりを取り戻す」といった内容が抽出された。また、対象者のニードには「自己の生活に有用な情報を得る」「生を全うする」「生活を楽しむ」「周囲に迷惑をかけない」「体力の維持」「症状の緩和」といった内容が、困難には「症状への対処」「食事の準備」「医療者への相談」といった内容が抽出された。今回の調査は平成24年12月まで継続予定であり、今後20~25名程度の対象者に対する調査を実施し、再び分析を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査フィールドである病棟の看護課長の配置転換や医師の異動などにより研究が一時中断となった。また、研究対象条件に当てはまる候補者の入院・手術が当初の予測より少なく、確保できても合併症等の出現で調査が中止となるケースがあり、調査が実施できなかった。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、昨年に引き続き、胃がんで手術を受けた高齢患者への面接調査を継続し、患者のセルフケアの内容や生活を送る上でのニード・困難などを明らかにしていく。また、複数の総合病院の消化器外科病棟および消化器外科外来に勤務する看護師を対象とした質問紙調査を実施し、胃がん患者に対し行われているセルフケア支援の状況とその課題を明らかにしていく。平成25年にはこれらの結果から「手術を受けた高齢胃がん患者のセルフケア支援プログラム」を作成し平成25年~26年にかけてプログラムの評価を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は、インタビュー調査の対象者となる胃がん手術後の患者への謝礼や質問紙調査を行う外科病棟・外科外来の看護師への謝礼、収集したデータの整理等を行う協力者への謝礼等に人件費・謝金の1,430,000円の使用を予定している。また調査の為の資料準備費に30,000円、調査フィールド調整等の旅費に20,000円を、通信費等にその他の2,000円を予定している。しかし、調査フィールドの確保状況により調査数や方法の検討が必要になることが予測され、経費使用額を変更する可能性がある。なお、昨年度発生した繰越金は、調査対象となる胃がん手術後の患者に謝礼として支払う予定であったものである。調査は今年度も引き続き実施される為、繰越金は昨年同様に対象者への謝礼として使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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