本研究の目的は、手術を受けた高齢の胃がん患者のセルフマネジメント支援体制の構築である。手術を受けた高齢の胃がん患者を対象に面接を実施し、患者に必要な支援内容を検討した結果、患者は食事摂取量や内容の自律的調整に関する支援を最も必要としていた。そのため、既存のプログラムである「胃切除術後患者を対象とした自律的食事摂取量調整プログラム」(山口ら,2006)の活用が有用だと判断し、このプログラムの臨床活用における課題を検討した。その結果、プログラムで規定された患者が食事摂取量の調整を学習するために必要な看護師のフィードバックが実施されておらず看護師がフィードバックを継続できるシステムの構築が望まれた。
|