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2011 年度 実績報告書

通信の安全性と品質を統合制御可能なセキュリティ技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23800005
研究機関東北大学

研究代表者

FADLULLAH Zubair  東北大学, 情報科学研究科, 助教 (40614011)

キーワードNetwork security / QoS / Optimization
研究概要

近年のネットワーク技術の発展に伴い、有線、無線にかかわらず多様なネットワークにおける通信品質(QoS:Quality of Service)の保証が重要視されている。従来、QoSを保証し、通信の信頼性を向上させるためにネットワークにおけるスループットや遅延、ジッター、パケットロス率などのパラメータが考慮されてきた。しかし、従来研究の多くがQoS保証について考える際、セキュリティに関する問題について未考慮であった。これは元来Qos向上とセキュリティ保証が対照的な課題であったためである。例えばネットワークにおける通信のために暗号化方式や認証システムを導入した場合、セキュリティ性は向上する一方、遅延の増加やスループットの低下といった問題が発生し、QoSは著しく低下する。このように両者の間にはトレードオフの関係がある一方、QoSとセキュリティは互いに直接的に影響を与えあうものではないため、両者を総合的に向上させることは難しく、これまで考えられてこなかった。そこで本研究では、これらの問題に対して統合的にアプローチすることで、より効率的にQoSを保証しつつセキュリティの向上を実現するためのネットワークモデル構築を目指す。本年度は、QoS保証に関するパラメータのそれぞれがどのようにしてネットワークにおけるセキュリティに影響を与えるのか調査した。また、この調査に基づき、通信におけるQoS保証とセキュリティの関係性について、Quality of Security Services (QoSS)としてモデル化を行った。そして、このモデルを基に新たなネットワークモデル構築のための課題の明確化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度はQos保証とセキュリティの関係性について調査を行い、両者を統合的に考慮するためのモデル構築を行った。これにより、概ね当初の計画通り、課題解決のためのモデル構築と新たなネットワークモデル構築のための課題の明確化を達成した。

今後の研究の推進方策

本年度構築したモデルを基に、通信におけるQoS保証とセキュリティに関する問題を解決するための効果的な手法の考案を行う。また、シミュレーションによって提案手法の評価を行う。さらに、その成果を国際会議において発表し、研究成果の世界的な発信を目指す。

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公開日: 2014-07-24  

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