現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
透明屈折物体を並べ替え可能な棒で構成する手法の開発は,当初平成24年度に行うことを想定していたが,予定よりも早く着手し,完成させることができた.その反面,ファセットの集合に基づくアプローチで,得られる透明屈折物体の形状は不連続な面となるので,実際に物体を製作する際に製作精度の限界を受け,予想よりも得られる集光模様の品質が低い.この問題の解決が今後の新たな課題である.
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今後の研究の推進方策 |
これまでは,ファセットの集合に基づくアプローチで,透明屈折物体の形状設計を行う方法を開発したが,得られる透明屈折物体の形状は不連続な面となる.このため,実際に物体を製作する際に製作精度の限界を受け,予想よりも得られる集光模様の品質が低い.この問題を解決し,高品質な集光模様を生成できる透明屈折物体を得るため,今後は射出面が連続(曲)面となるような,形状設計法を主に研究していきたい.そのためには,入射面から入射した光とスクリーン上に到達する光との間の対応関係が,下記二点の性質を満たす写像である必要がある.一点目は,写像が連続的であることであり,二点目は,写像が光のエネルギーを保存することである.これら二点を満たす写像を求める方法を開発していきたい.
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