研究課題/領域番号 |
23800028
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
三好 美浩 岐阜大学, 医学部, 准教授 (00452508)
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キーワード | 青少年 / ライフスタイル / 喫煙・飲酒・薬物乱用 / 疫学的調査 / 統計解析 |
研究概要 |
当該年度に研究を始めるにあたり、これまでに我々の研究班が実施してきたJSPAD調査(全国高校生を対象とした調査)及びJYPAD調査(関東地域の18歳から22歳を対象とした調査)の成果に基づいて、青少年の喫煙・飲酒・薬物乱用とライフスタイルとの関連性において特に重要と思われる内容に焦点を絞り込んだ。そして、本研究を遂行するために、青少年の健全なライフスタイルを評価するための質問項目としてJSPAD調査の質問項目から一部を選定し、さらに別の視点からみた質問項目については、米国のMTF調査の質問項目を日本語に翻訳し、選定した。これらの質問項目のなかから、質問紙全体のバランスを検討していった。その上で、我々が日本の高校生を対象としてJSPAD調査で使用してきた質問項目の一部と、それに対応した米国の12年生を対象としたMTF調査の質問項目との比較も行えるように、2種類の質問紙AとBを作成した。質問紙の構成は、第1に両方の質問紙に共通に含まれる質問項目を決めた。第2に、比較を目的として、質問紙AはJSPAD調査の質問項目を中心として、質問紙BはMTF調査の日本語翻訳版の質問項目を中心として作成した。これらの質問紙AとBを用いて、全国学校総覧に基づいて、層別1段集落抽出法により無作為に抽出した全日制高等学校に対して、調査の依頼を行った。調査対象は、全国の全日制高等学校に在籍する高校2年生とした。調査の実施期間は、平成24年1月から3月であった。本調査は、岐阜大学大学院医学系研究科医学研究等倫理審査員会の承認を得たうえで実施した。本調査の回収状況は、高等学校14校で調査を実施し、回収標本2,293を得た。現在、質問紙の回収作業と、質問紙へのナンバリングが終わった段階にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の作業目標は、調査内容の検討、質問紙の作成、調査法の具体的な検討、そして調査の実査を終える予定であったので、研究計画通りに作業は進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究計画は、すでに回収された質問紙をデータ入力し、データクリーニングによって回答の不備等を確認したうえで、分析のための調査データを確定する。データが確定した後は、第1に、調査に協力してもらった高等学校及び教育委員会といった関係機関に1次結果として整理したものを報告する。第2に、調査データの分析を進め、本研究の成果を学会などで発表していく。第3に、研究期間の最終年度にあたため、本研究課題の最終報告書をまとめることになる。
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