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2011 年度 実績報告書

女子選手特有のストレス問題への予防的介入及びセルフコントロール能力の育成

研究課題

研究課題/領域番号 23800063
研究機関岐阜聖徳学園大学

研究代表者

煙山 千尋  岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (10615553)

キーワード女子選手 / ストレス / 対処能力 / メンタルトレーニング
研究概要

スポーツ選手にとって、競技場面及び日常生活場面における過剰なストレスが、本来の実力の発揮を妨げることもある。そのため、技術や体力のトレーニングだけでなく、心理面のトレーニング(メンタルトレーニング)により、ストレスへの対処を適切に行う取り組みが行われるようになってきた。とりわけ、スポーツ選手の中でも女子選手は、女性特有のストレス問題も抱えており、それらと健康問題との関連が深いことが報告されている。近年、我が国の女子選手が世界的の強豪国と肩を並べ、高いパフォーマンスを発揮して活躍していることからも、女子選手特有のストレス問題に着目し、それらの軽減・予防、さらにはストレス対処能力を育成することは意義深いと考える。
とりわけ、平成23年度の研究は、女子選手特有のストレスを明らかにし、ストレス対処のセルフコントロールを高めるための介入方法を検討するための基礎研究として位置づけた。具体的には、(1)ストレスとなる要因の検討、(2)ストレスが競技パフォーマンスに与える影響の検討、(3)ストレス対処方法としてのメンタルトレーニングの実践行動を促進する要因の検討を行った。
本研究により、スポーツ選手にとって、心理・社会的要因以外にも環境要因がストレス要因となることが明らかになった。また、環境を含めたストレス要因は、選手の心理的競技能力に影響を与えるだけでなく、競技パフォーマンスの低下を招くことが再確認された。さらに、ストレス対処方法としてのメンタルトレーニングの実践に関しては、女性が男性よりも周囲の評価や期待を強く認識することで行動が促進されることが示され、女性の社会的責任感の大きさを反映する結果が認められた。今後、女子選手特有のストレス要因の内容をより具体的にし、効果的なストレス対処方法を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、女子選手が認知するストレスの内容を具体化している段階である。この作業を丁寧に行うことで、女子選手のストレスの内容を的確にアセスメントし、効果的なストレス対処方法の提案が可能となると考える。

今後の研究の推進方策

今後、女子選手特有のストレス要因の内容をより具体的にし、効果的なストレス対処方法を検討する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 大学弓道部員のメンタル・トレーニングの実践を決定する要因--Theory of Planned Behaviorモデルの検証及び性差の分析--2012

    • 著者名/発表者名
      煙山千尋・尼崎光洋
    • 学会等名
      九州スポーツ心理学会第25回大会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2012-03-11
  • [学会発表] Relationship between Sport's Environmental Stressor and Psychological Skills2011

    • 著者名/発表者名
      Kemuriyama, C., Amazaki, M
    • 学会等名
      The 6th Asian South Pacific Association of Sport Psychology Congress
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      2011-11-14
  • [学会発表] 大学生運動部員のスポーツ環境ストレッサーに関する研究--尺度作成及び心理的競技能力との関連性の検討--2011

    • 著者名/発表者名
      煙山千尋・石川利江
    • 学会等名
      日本健康心理学会第24回大会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2011-09-12
  • [図書] ストレス科学辞典(日本ストレス学会・財団法人パブリックヘルスリサーチセンター監修)2011

    • 著者名/発表者名
      煙山千尋・清水安夫(分担執筆)
    • 総ページ数
      1137
    • 出版者
      実務教育出版

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公開日: 2013-06-26  

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