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2012 年度 実績報告書

ポリコーム転写抑制複合体に結合するRNA分子の網羅的解析とその機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 23810035
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

増井 修  独立行政法人理化学研究所, 免疫器官形成研究グループ, 研究員 (30579305)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードエピジェネティクス / ポリコーム複合体 / RNA
研究概要

ポリコーム転写抑制複合体 (PRC1/2) はゲノムからの遺伝子転写を抑制することにより細胞の分化や増殖を制御している。研究代表者らは以前に PRC1 の機能に RNA 分子が関与する事を示しているが、その実体はこれまでによく分かっていない。本研究ではこれらの PRC1 結合 RNA 分子群を、RNA 免疫沈降法 (RIP) と高速 DNA シークエンサーを組み合わせることにより大規模に同定し、それらの性質と機能を明らかにする事を目的とする。研究計画一年目に当たる平成23年度は、PRC1 を構成するタンパク質の一つである Ring1B に対する抗体を用いた RIP を行い、過去の RIP に関する報告を参考にして RIP の最適な条件を決定した。材料にはマウスの ES 細胞を使用した。ES 細胞を用いる事で、オスとメス、分化と未分化といった差による PRC1 結合 RNAのスペクトルの違いを明らかにすることができると期待される。
研究計画二年目に当たる平成24年度は23年度に決定した実験条件で RIP を行った。PRC1 の構成蛋白質である Ring1B に対する抗体を用い、Ring1B 欠損細胞をコントロールとして用いた。得られた Ring1B/PRC1 結合 RNA を HiSeq 2000 DNA シークエンサーで解析し、その情報をさらに統計学的に詳しく分析した結果、これらの Ring1B/PRC1 に結合している RNA 分子群の中には PRC1 の構成因子であるポリコーム群蛋白質の mRNA が有意に濃縮されていることが明らかになった。
これらの結果は、PRC1 の構成因子であるポリコーム蛋白質群が自身の転写産物に PRC1 をリクルートすることで、細胞内でのPRC1 の蛋白質量を調節している可能性を示唆している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ポリコーム複合体と染色体・核内構造2012

    • 著者名/発表者名
      増井修
    • 雑誌名

      細胞工学

      巻: 31 ページ: 887-893

  • [学会発表] Live-cell imaging of X-chromosome inactivation in differentiating ES cells: visualisation of X-inactivation centre locus and Xist RNA2012

    • 著者名/発表者名
      Osamu Masui
    • 学会等名
      2012 Mouse Molecular Genetics Conference
    • 発表場所
      Pacific Grove, CA, USA
    • 年月日
      20121002-20121006

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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