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2011 年度 実績報告書

日韓における特別支援学校教師のプロフェッショナル・ディベロップメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23830011
研究機関筑波大学

研究代表者

任 龍在  筑波大学, 人間系, 特任助教 (10614604)

キーワード教師 / 特別支援学校 / プロフェッショナル・ディベロップメント / 日本 / 韓国
研究概要

平成23年度は、日韓の特別支援学校に在職する特殊教師(special educator)を対象として、重度・重複障害教育教師に求められる専門性(professionalism)とは何なのか、またその専門性に対して教師自身の水準をどのように認識しているのかについて検討した(研究Iと研究II)。また研究IIIに、日本のベテラン教師を対象者とした面接調査を行い、彼らがどのようなキャリア・ヒストリーを経て成長してきたのかを検討した。その結果、因子分析の結果を比較すると、日本では医療的ケアを含む「子どもの健康管理」が因子として独立されたが、韓国ではそうでなかった。分散分析の結果を見ると、日韓両国の特殊教師は、教職経験に伴い、重度・重複障害教育に関わる専門性を高く感じていることが確認された。ただし、「教育への情熱」は教職経験5年以降から低くなる傾向が見られた。従って、「教育への情熱」をどのように維持するのかが、今後の課題の1つであると考えられる。研究IIIの結果からは、ベテラン教師の場合も、自身の飛躍的な成長を感じるまで長い年月(7~8年以上)が所要されることが示唆された。今後、ベテラン教師の飛躍的な成長期のポイントとなった「子どもの理解」に関する専門性をどのようにして高めるのかが課題であると思う。本研究は、日韓の特別支援教育において、これから教員養成と現職教育を再構築するにあたって基礎的な資料になると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 重度・重複障害教育におけるベテラン教師の職能成長-男性教師のキャリア・ヒストリーに着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      任龍在・安藤隆男
    • 雑誌名

      障害科学研究

      巻: 36巻(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 韓国の特殊教育における治療教育と治療支援-重度・重複障害児の指導及び支援に着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      任龍在・安藤隆男
    • 学会等名
      障害科学学会
    • 発表場所
      筑波大学(茨城県)
    • 年月日
      2012-03-05
  • [学会発表] A comparison of special education reform in South Korea and Japan2011

    • 著者名/発表者名
      KIM Y., LIM Y., KIM H., DO S., JU H.
    • 学会等名
      TASH (The Association for Persons with Severe Handicaps)
    • 発表場所
      Atlanta (USA)
    • 年月日
      2011-12-01
  • [学会発表] 重度・重複障害教育における教師の職能成長上の転機2011

    • 著者名/発表者名
      任龍在・安藤隆男
    • 学会等名
      日本特殊教育学会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2011-09-24

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公開日: 2013-06-26  

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