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2012 年度 実績報告書

ポスト合併期における生涯学習を通じたコミュニティ形成に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23830021
研究機関東京大学

研究代表者

荻野 亮吾  東京大学, 教育学研究科(研究院), 特任助教 (50609948)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワード生涯学習 / コミュニティ / 市町村合併 / 公民館 / 地域活動 / ナラティヴ / サービス・ラーニング / コーディネーター
研究概要

本研究の目的は、市町村合併後に、地方部の都市に起こった生活構造の変化を前提としつつ、新たなコミュニティの形成に向けた生涯学習の役割を明らかにすることにあった。具体的な計画としては、(a)公民館や集会施設を中心とした「場」の機能の再評価、(b)市町村合併を経て再編が進む、地域諸団体についての調査・分析、(c) 地域住民の関係を取り結ぶコーディネーターや中間支援者の役割の理論化、 (d)共通の規範や文化の創出の過程について、ナラティヴ・アプローチに基づいた分析を行うことを挙げた。(a)(c)については、平成23年度に一定の進捗が見られたため、本年度は(b)(d)を中心に研究を進めた。
第1に、長野県飯田市、石川県内灘町において、地域活動と社会的ネットワークに関する調査を実施した。それぞれの調査結果については、研究室の教員・院生と共同でその成果を公表するとともに、飯田市では住民に対する分析結果のフィードバックを行った。また、コミュニティと公民館、学校-地域間連携に関する政策の動向の記述と、先行研究の整理を行い、著書、論文等を執筆した。
第2に、地域活動への参加の機制について、国立教育政策研究所の実施した調査の分析、ISSPや、JEDS、JGSSといった大規模社会調査の2次分析を行った。この結果、従来の町内会や地縁的な団体に加えて、サークルやグループ、NPOの役割が高まりつつあることを明らかにした。
第3に、コミュニティを対象とした、成人学習理論の整理を行った。具体的には、成人学習へのナラティヴ・アプローチ、サービス・ラーニングについての訳書の刊行に携わった。
以上の調査研究を通じて、住民が地域活動への参加を通じて、地域の「関係性」の編み目に入っていくためには、地域の様々な団体の有機的な結びつきと、「関係性」を編むためのコーディネーターの配置が政策課題になることが示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (7件) 学会発表 (1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 地域における社会的ネットワークの形成過程に関する研究:飯田市における分館活動を事例として2013

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾・中村由香
    • 雑誌名

      東京大学大学院教育学研究科紀要

      巻: 52 ページ: 223-250

  • [雑誌論文] 携帯電話と生涯学習:「つながる」メディアとしての「ケータイ」2013

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾
    • 雑誌名

      立田慶裕(研究代表)『生涯学習の学習需要の実態とその長期的変化に関する調査研究』

      巻: 平成22~24年度調査研究報告書 ページ: 207-218

  • [雑誌論文] 政治参加・社会参加に情報活用力が与える影響2013

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾
    • 雑誌名

      立田慶裕(研究代表)『生涯学習の学習需要の実態とその長期的変化に関する調査研究』

      巻: 平成22~24年度調査研究報告書 ページ: 249-261

  • [雑誌論文] 公民館をめぐる政策の動向2012

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾・佐藤智子
    • 雑誌名

      日本公民館学会年報

      巻: 9 ページ: 163-166

  • [雑誌論文] 企業と大学のeポートフォリオの開発と活用2012

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾
    • 雑誌名

      文部科学教育通信

      巻: 292 ページ: 22-23

  • [雑誌論文] 2011年社会教育研究の動向2012

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾・古壕典洋・満都拉・中村由香・園部友里恵・都甲友理絵・山口香苗・石川洋行・加藤毅典
    • 雑誌名

      日本社会教育学会紀要

      巻: 48 ページ: 142-151

  • [雑誌論文] 飯田市の分館を捉える視点2012

    • 著者名/発表者名
      荻野亮吾
    • 雑誌名

      学習基盤社会研究・調査モノグラフ

      巻: 4 ページ: 12-21

  • [学会発表] 分館調査から見えてきた飯田市公民館の特徴と課題2012

    • 著者名/発表者名
      牧野篤・新藤浩伸・荻野亮吾・中村由香
    • 学会等名
      日本公民館学会2012年度7月集会
    • 発表場所
      飯田市竜丘公民館
    • 年月日
      20120700
  • [図書] 学習の本質:研究の活用から実践へ2013

    • 著者名/発表者名
      OECD教育研究革新センター/立田慶裕・平沢安政監訳
    • 総ページ数
      424
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] 教職に関する基礎知識2013

    • 著者名/発表者名
      今西幸蔵・矢野裕俊・古川治編
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      八千代出版
  • [図書] 成人のナラティヴ学習:人生の可能性を開くアプローチ2012

    • 著者名/発表者名
      マーシャ・ロシタ―、M・キャロリン・クラーク/立田慶裕・岩崎久美子・金藤ふゆ子・佐藤智子・荻野 亮吾訳
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      福村出版
  • [備考] 社会的ネットワークの形成と生涯学習

    • URL

      http://ejiten.javea.or.jp/content.php?c=TWpJeE9ESTE%3D

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公開日: 2014-07-24  

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