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2012 年度 実績報告書

19世紀後半日本における地域エリートの学習歴の変容過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23830056
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

池田 雅則  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (60609783)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワード教育史 / 学習歴 / 地域指導者 / 判任官 / 中等教育 / 各種学校 / 生涯学習 / 試験
研究概要

これまで十分明らかでなかった19世紀後半日本における地域エリートの学習歴とその変容過程について、教育史学の手法で検証することが目的であった。平成24年度は、昨年度に引き続き「正規」でない学習歴を歩んだ地域エリートの「不定型」で複雑な学習歴の実像とその変化過程について明らかにするために、史料調査と史料分析を行なった。
史料調査については、文官普通試験に合格した人物の学習歴について調査を進めた。昨年に引き続き山口県公文書館での調査を行なった。大正時代末期までの文官普通試験に関わる史料を収集した。収集した史料は、文官普通試験の制度構築に関わる史料、合格者の履歴、試験の出題問題、合格者の回答などであった。また、判任官任用史料の収集にも着手した。加えて本年度は鳥取県立文書館での調査も行い、こちらでも文官普通試験に合格した人物の学習歴の史料を大量に収集できた。
農村の地域指導者層の研究については、1890年前後の地域指導者層青年の上京遊学日記の分析を進めた。対象青年が各種学校で学びながら高度な専門教育を受けるための準備をし、最終的に私立専門学校を卒業するに至った複雑な学習過程を明らかにできた。その内容は近日中に公開する予定である。
また24年度においては、博士論文の公刊に向けた準備を進めた。加えて、学術雑誌に本研究課題の関連著作の書評を依頼され執筆する機会に恵まれ、先行研究の整理が進んだ。
本研究課題は本年度をもって終了するが、平成25年度より28年度にかけて科学研究費補助金(若手研究(B))を得ることができたので、さらに研究を推進させていきたい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 武石典史著『近代東京の私立中学校―上京と立身出世の社会史』2013

    • 著者名/発表者名
      池田雅則
    • 雑誌名

      日本歴史

      巻: 778号 ページ: 127-129

  • [雑誌論文] 河田敦子著 『近代日本地方教育行政制度の形成過程―教育制度と地方制度の構造的連関』2012

    • 著者名/発表者名
      池田雅則
    • 雑誌名

      日本の教育史学

      巻: 55巻 ページ: 178-179

  • [学会発表] 平成20年度改訂『学習指導要領』における教育課程の構造に関する研究

    • 著者名/発表者名
      池田雅則
    • 学会等名
      平成24年度兵庫県立大学研究発表会
    • 発表場所
      姫路、兵庫県
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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