研究課題/領域番号 |
23830059
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
橋本 竜作 北海道医療大学, 心理科学部, 准教授 (00411372)
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キーワード | 機能的磁気共鳴画像法 / 発達性ディスレクシア / 認知神経心理学的モデル |
研究概要 |
日本語における発達性ディスレクシア児(重篤な知的障害や感覚障害がないにも関わらず、文字言語の習得が困難な児童)の障害メカニズムは解明されておらず、認知神経心理学的モデルも十分に検討されていない。本研究課題は発達性ディスレクシアの障害を理解するために、成人を対象に仮名文字に相当する新規な表音文字の獲得と、その習熟に関わる脳活動の経時的変化を調べ、文字習得に関連する認知神経科学的モデルを作成することを目的としている。 まず初年度に行動学的実験として学習方法の検討をした。新規な文字としては神代文字(仮名文字に相当する表音文字)を使用し、データベースより親密度などを統制した単語を選定した。学習の具体的な流れは次の通りである。まず神代文字で表記した学習単語を視覚呈示しつつ、その読み方を音声で2回呈示し、読み方を学習するように促した。次に学習単語の音読テストを実施し、音読できなかった単語は再学習リストとして先ほどと同じ要領で学習を行わせ、再びすべての学習単語の音読テストを実施した。この再学習と音読テストを音読ができない単語がなくなるまで繰り返し、最後に個々の単語の音読時間を測定した。結果、約1時間で学習単語の音読が可能となり、学習終了時の音読時間は平均5.5秒であった。また被験者には学習単語を持ち帰らせ、音読の練習をするように求め、数日後に音読速度を計測した。結果、平均2.3秒と音読の練習効果が見られ、おおよその学習スケジュールは完成した。今後、機能的磁気共鳴画像法をもちいてこの実験スケジュールを再現し、脳活動の変化を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
妥当性検討のために発達性ディスレクシア児に単語の音読課題を行う予定であったが、被験児の募集に苦戦している。北海道の言語聴覚療法学会での講演会などを通じて、参加者を募る予定である。
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今後の研究の推進方策 |
妥当性検討のために発達性ディスレクシア児に単語の音読課題を行う予定であったが、被験児の募集に苦戦している。北海道の言語聴覚療法学会での講演会などを通じて、参加者を募る予定である。
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