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2011 年度 実績報告書

組織における上司‐部下間の情報伝達を促進・阻害する要因の探求

研究課題

研究課題/領域番号 23830067
研究機関東京国際大学

研究代表者

村上 善紀  東京国際大学, 商学部, 講師 (60614097)

キーワード上司-部下 / 情報伝達 / リーダーシップ / ポジティブな情報 / ネガティブな情報
研究概要

平成23年度には,研究題目である,「組織における上司-部下間の情報伝達を促進・阻害する要因の探求」について,質問票調査を実施した.具体的には,特に部下から上司への情報伝達に焦点を当て,(1)組織の構造(規模・階層数など),(2)組織の置かれた環境(競争の厳しさ・変化の激しさなど),(3)上司のリーダーシップスタイル(部下に対してサポーティブか,部下の成長を促進しようとしているか,部下に対して細部にわたる命令・チェックを行うかなど),(4)部下から見た組織全体や経営陣,部門トップに対する評価,というような諸要因が,上司-部下間の情報伝達程度にどのような影響を与えるかを把握するための質問票を作成し,配布・回収した.これらの項目間の関係を定量的に検討することにより,組織内部での情報伝達量を増加させ,情報伝達の阻害要因を特定するための知見が蓄積できるものと思われる.またこの質問票では,(1)情報伝達の中身をポジティブなものとネガティブなものに分けて,情報の種類によって伝達を促進・阻害する要因が異なりうるという可能性について検討できるようにするとともに,(2)既存研究では取り扱われることの少なかった,「上司-部下間で伝達される情報の中身」についても踏み込んで質問し,組織の構成員が業務においてどのような情報を上司と交換しており,その促進・阻害要因がどこにあると考えているかについても,一定の知見を得られるように工夫した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年12月ごろを予定していた質問票調査が、平成23年度末までずれ込んだため。研究の開始が平成23年10月だったこともあり、質問票の作成と、調査会社との調整などに、想定以上に時間がかかったことが、遅れの原因と考えている。今後は、調査結果の解析と、それを基にしたインタビュー調査、アウトプットの作成を迅速に進めていきたい。

今後の研究の推進方策

平成23年度末に行った質問票調査を基に、定量研究の論文を執筆していく。同時に、可能であれば、質問票調査の回答者に対して、継続インタビュー調査を行い、質問票では聞き取れなかった、上司の部下の情報伝達に関する、文脈依存度の高い情報を収集し、厚い記述を行っていこうと構想している。

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公開日: 2013-06-26  

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