研究課題
研究活動スタート支援
本研究では2007.08年世界金融危機対応をめぐって英国と米国を中心に各国の比較をすることで、政治体制の違いが規制改革にどのような影響を及ぼしたか、それが金融ガバナンスにおいてどのようなインプリケーションをもったかを分析した。権力分散型(米国)・集中型(英国)に関わらず、金融危機の文脈では世論の批判を背景に規制改革が進行しやすいが、権力分散型では特に規制当局の再編等の行政改革が困難となる。国境を超えた金融監督・規制の統合の動きの中、国内での監督権限を一元化することで相互承認に基づくグローバルな監督枠組みを形成することが求められている。そうしたグローバルな変化に対して、権力集中型の英国でより迅速な対応がされたともいえるが、実際の監督行政のパフォーマンスは今後の制度設計の詳細に依存する。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Economic Society of Kansai University Working Paper Series, F57
明治大学国際日本学研究
巻: 4(1) ページ: 75-100
http://www.mwpweb.eu/SaraKonoe/