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2012 年度 実績報告書

ヴィジランスの低下を阻止する手法としての脱馴化法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23830084
研究機関立正大学

研究代表者

有賀 敦紀  立正大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20609565)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードヴィジランス / 持続的注意 / 脱馴化
研究概要

我々は日常生活において,車の運転など数時間以上連続する認知課題を行うことが多い。しかし実際,そのような場面での課題遂行成績は,時間経過に伴って低下する(ヴィジランスの低下)。現段階で,ヴィジランスの低下は不可避な現象とされているが,私はヴィジランスの低下は阻止することが可能な現象として再考されるべきであると考えた。本研究課題では,「ヴィジランスの低下は認知システムの馴化によって生じる」という新たな仮説を立て,(1)ヴィジランスの低下を阻止する手法を基礎的実験において確立し,(2)得られた知見を応用的場面(特に車の運転場面)へ展開することを目指した。
本年度は,前年度に確立した手法に基づいて実験を行った。1つめの研究として,ヴィジランス課題中に認知システムの馴化を防ぐための,第二課題の頻度を操作した。その結果,ヴィジランス課題に対して第二課題の出現頻度が低いことが,認知システムの馴化を防ぐための重要な要因であることがわかった。2つめの研究として,被験者の情動を喚起させる刺激が認知システムの馴化を防ぐために有効であるかを検討した。その結果,ヴィジランス課題中に情動刺激が呈示されると,ヴィジランスの低下は防止されることがわかった。ヴィジランス課題中に課題とは関係の無い刺激を呈示するだけで,注意が持続することを明らかにした本年度の成果は,馴化モデルの応用可能性を示している。これらの成果は日本国内の様々な研究会や書籍において発表された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] ヴィジランス課題に対する認知システムの馴化と脱馴化2012

    • 著者名/発表者名
      有賀敦紀
    • 学会等名
      第11回感性学研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20120928-20120928
    • 招待講演
  • [学会発表] ヴィジランスの低下を説明するための馴化モデルの提案2012

    • 著者名/発表者名
      有賀敦紀
    • 学会等名
      広島大学認知・学習心理学研究会
    • 発表場所
      東広島
    • 年月日
      20120731-20120731
    • 招待講演
  • [図書] 実験心理学2012

    • 著者名/発表者名
      齊藤勇
    • 総ページ数
      259
    • 出版者
      ナツメ社

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公開日: 2014-07-24  

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