研究課題
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本研究はイリノイ川下流の大洪水にともない,環境重視の河川政策が導入された経緯について,公文書館所蔵の史料をもとに考察した。これまで,河川政策は連邦の政治論争や権力構造から考察されてきたが,本研究では住民主体の河川管理に焦点をあてることによって,環境保護的な河川政策の形成において,連邦ではなく河川流域ネットワークが果たした役割を考察した。史料からは,イリノイ川での度重なる洪水によって土地開発が後退し,次第に自然と人間の調和を目指す管理方式へと転換した事実が明らかにされた。
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