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2011 年度 実績報告書

反応クラスの序列査定による行動障害を示す発達障害児への予防的支援

研究課題

研究課題/領域番号 23830116
研究機関就実大学

研究代表者

下山 真衣  就実大学, 教育学部, 講師 (00609620)

キーワード広汎性発達障害 / 問題行動 / 機能的アセスメント / 前兆行動
研究概要

発達障害のある子どもたちが示す問題行動・行動障害の属する反応クラスの序列査定と予防的支援について、今年度は対象児の選定を行い、個別に情報収集し、アセスメントを実施した。
はじめに、対象者となる幼児・児童とその保護者に対して書面と口頭によって詳細な研究説明を行い、研究参加同意書に保護者の署名を得た。対象児は広汎性発達障害の診断を受けていた。対象児の全般的な情報や認知特性については、母親へのインタヴュー、対象児の担任へのインタヴュー、直接行動観察、WISC-IIIの結果から評価した。問題行動とその反応クラスに関するアセスメントは、MAS動機づけアセスメント(Durand,1990)、機能的アセスメントインタビュー、1週間の行動観察記録(ABC記録)を実施し、情報の整理を行なった。
上記アセスメントから、対象児は問題行動とみなされるトポグラフィを複数示しているか、または問題とならない前兆行動を示すことがわかった。それらの行動には反応潜時に差があり、順序だって出現した。反応潜時が短い行動は、長い行動に比べ、経度の問題行動か、問題とならない行動であった。この結果から、日常生活では反応潜時の短い軽度な問題行動や問題とならない行動は消去され、反応潜時の長い問題行動は強化されてきたことが予測された。
今後は、反応クラスの序列を査定し、同じ反応クラス内の反応潜時の短い行動を強化すること、同じ反応クラスに問題とならない行動のトポグラフィを新たに属させることを目標とし、親や担任が実施可能である予防的支援を行ない、その効果を評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね当初の研究計画通りに進んでいるため。

今後の研究の推進方策

・対象児の保護者、対象児の担任とミーティングを行い、支援内容の評価を行なっていく。
・支援内容について、定期的にスーパーバイザーからスーパーバイズを受ける。
・学生アルバイトを雇い、実験補助・データ整理をさせ、効率的に研究を進める。

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公開日: 2013-06-26  

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