本研究では、近年の中国における農民工第二世代にあたる子どもたちの義務教育修了後の進路・キャリア選択について考察を行った。その結果、(1)近年、地方中小都市において「中考(高校入学統一試験)」の改革が試みられるようになってきていること、(2)「中考(高校入学統一試験)」の制度改革により農民工子女の後期中等教育段階へのアクセスの幅が拡大してきていること、(3)上海、天津など大都市においても、進学先を職業高校に限定した形で「中考(高校入学統一試験)」の改革が実施されはじめてきていることが明らかになった。
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