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2012 年度 実績報告書

マイクロチャネル内の相変化伝熱現象の理論構築と高熱流束冷却システムへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 23860007
研究機関東北大学

研究代表者

岡島 淳之介  東北大学, 流体科学研究所, 助教 (70610161)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワード熱工学 / マイクロチャネル / 蒸発伝熱 / 高熱流束冷却
研究概要

平成25年度は主にマイクロチャネル内の相変化伝熱現象の理論解析と数値解析コードの構築を行った。理論解析においては平成24年度に解析した核沸騰における不均質核生成の理論式の解析解を利用し、核沸騰が生じない液膜厚さの無次元解を導出し考察を行った。液膜の蒸発のみが生じる条件を満たすマイクロチャネルの無次元特性直径を考察した。無次元化に関わる特性長さを作動流体の物性にのみ依存する形に導出した。さらに、無次元特性直径は気泡の移動速度と液膜厚さを結びつける関数形に強く依存することがわかった。これまでのマイクロチャネル内の相変化伝熱現象の一般的な研究において気泡の移動速度すなわち膨張速度と液膜厚さの関係式については考察されていないため、この関係式の導出は今後の課題となる。
並行してマイクロチャネル内二相流の数値計算プログラムの構築を行った。VOF法により、気泡の管内移動現象とその伝熱特性について考察を行った。種々の妥当性評価を行い、構築した数値計算プログラムの検証を行った。マイクロチャネル内単一気泡流の解析を行い、その結果、気泡の形状はマイクロスケールにおいても大きく変化しないことが明らかになり、つまり粘性力と表面張力のバランスによって支配されるという従来の解釈が維持されることが明らかになった。さらに気泡の長さと液膜厚さの関係についても検討を行った。また伝熱特性については、気泡の後方部が後流により液膜が薄くなるため、気泡の後ろ側に向かうに従い熱流束が増加することがわかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Analysis of Evaporative Heat Transfer by Expansion Bubble in a Microchannel for High Heat Flux Cooling2012

    • 著者名/発表者名
      J. Okajima, A. Komiya, and S. Maruyama
    • 雑誌名

      Journal of Thermal Scienceand Technology

      巻: Vol. 7 ページ: 740-752

    • DOI

      DOI:10.1299/jtst.7.740

    • 査読あり
  • [学会発表] マイクロチャネルにおける気泡の熱流動挙動に関する数値解析2012

    • 著者名/発表者名
      岡島淳之介, 包乾, 伊賀由佳, 円山重直
    • 学会等名
      熱工学コンファレンス2012
    • 発表場所
      熊本市
    • 年月日
      20121117-20121118
  • [学会発表] 極細クライオプロープの熱伝達率測定と沸騰伝熱特性2012

    • 著者名/発表者名
      岡島淳之介, 小宮敦樹, 円山重直
    • 学会等名
      第49回日本伝熱シンポジウム
    • 発表場所
      富山市
    • 年月日
      20120530-20120601
  • [学会発表] 超音速マイクロノズルの流路壁面における熱伝達特性

    • 著者名/発表者名
      高橋佑弥, 岡島淳之介, 小宮敦樹, 円山重直
    • 学会等名
      第12回日本伝熱学会東北支部学生発表会
    • 発表場所
      仙台市
  • [学会発表] 超音速マイクロノズルの冷却デバイス適用に関する研究

    • 著者名/発表者名
      高橋佑弥, 岡島淳之介, 伊賀由佳, 小宮敦樹, 円山重直
    • 学会等名
      日本機械学会東北支部第48期総会・講演会
    • 発表場所
      仙台市

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公開日: 2014-07-24  

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