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2012 年度 研究成果報告書

新しい座標系を用いた永久磁石同期モータの位置センサレス制御

研究課題

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研究課題/領域番号 23860061
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 電力工学・電力変換・電気機器
研究機関沼津工業高等専門学校

研究代表者

大沼 巧  沼津工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (60613007)

研究期間 (年度) 2011 – 2012
キーワード永久磁石同期モータ / ベクトル制御 / 位置センサレス制御 / 拡張誘起電圧モデル / パラメータ誤差 / 低速域 / 最大トルク制御座標系
研究概要

永久磁石同期モータの制御に適した新しい座標系である"最大トルク制御座標系"の考え方を用いて、位置センサレス制御を高性能化する手法を検討し、以下の成果を得た。1.位置センサレス制御の適用可能な駆動域の拡大(1)位置の推定に用いるモータモデルを改良し、停止・低速時を含む全ての速度・トルク領域で位置センサレス制御が可能であることを示した。(2)最大トルク制御座標系を用いてモータ電流に信号成分を印加し、従来から用いていた拡張誘起電圧方式による位置の推定法が適用可能であることを明らかにした。(3)また、同手法を用いることで、信号電流によるトルク外乱を与えることなく、位置の推定が可能であることを示した。2.パラメータ変動と信号印加条件の関係(1)温度変化や磁気飽和現象によって、抵抗やインダクタンスなどのモータパラメータに変動があった場合に位置推定に生じる誤差を解析的に導出し、その性質を明らかにした。(2)最大トルク制御座標系を用いてモータ電流に信号成分を加えることで、パラメータ変動による位置推定誤差を抑制できることを示した。(3)印加する信号の周波数を数百Hz帯に設定したときに位置推定のゲインが向上することを実機実験により明らかにした。(4)信号周波数を低周波化することにより、信号印加に伴う騒音の低減につながることを実験により示した。速度制御や電流制御の総合的な性能評価については十分な検証ができず、今後の課題と考える。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Signal Injection Method without Torque Ripple Based on Maximum Torque Control Frame2013

    • 著者名/発表者名
      Takumi Ohnuma, Shinji Doki, Shigeru Okuma:
    • 雑誌名

      IEEJTransactions on Electrical and Electronic Engineering

      巻: Vol.8 ページ: 87-93

    • DOI

      DOI:10.1002/tee.21795

  • [学会発表] トルク脈動を発生させない信号重畳法を用いた位置センサレス制御におけるパラメータ誤差の影響」2013

    • 著者名/発表者名
      馬飼野祐貴、伊藤彩花、大沼巧
    • 学会等名
      電気学会全国大会
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知)
    • 年月日
      20130320-0322
  • [学会発表] 全域駆動可能な拡張誘起電圧モデルを用いた位置センサレス制御におけるパラメータ誤差の解析」2012

    • 著者名/発表者名
      馬飼野祐貴、大沼巧:
    • 学会等名
      電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      千葉工業大学(千葉)
    • 年月日
      20120821-23
  • [学会発表] 永久磁石同期モータの位置センサレス制御2012

    • 著者名/発表者名
      久保田圭一、大沼巧
    • 学会等名
      富士山麓アカデミック&サイエンスフェア
    • 発表場所
      ふじさんメッセ(静岡)
    • 年月日
      2012-12-10
  • [学会発表] 位置センサレス制御のための信号重畳に適した拡張誘起電圧モデルにおける抵抗誤差による影響の解析」2012

    • 著者名/発表者名
      塚本優、大沼巧
    • 学会等名
      電気学会モータドライブ/家電・民生合同研究会
    • 発表場所
      電気学会(東京)
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] 位置センサレス制御のための信号重畳に適した拡張誘起電圧モデルの提案2011

    • 著者名/発表者名
      大沼巧
    • 学会等名
      電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      琉球大学沖縄
    • 年月日
      20110098
  • [学会発表] 位置センサレス制御のための信号重畳に適した拡張誘起電圧モデルにおける信号解析とパラメータ誤差2011

    • 著者名/発表者名
      塚本優、大沼巧
    • 学会等名
      電気学会モータドライブ/リニアドライブ合同研究会
    • 発表場所
      静岡大学(浜松)
    • 年月日
      2011-12-15
  • [学会発表] 位置センサレス制御に適した永久磁石同期モータの数学モデル」2011

    • 著者名/発表者名
      小俣克之、大沼巧:
    • 学会等名
      富士山麓アカデミック&サイエンスフェア
    • 発表場所
      ふじさんメッセ(静岡)
    • 年月日
      2011-12-13
  • [備考]

    • URL

      http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/ohnuma/Top.html

URL: 

公開日: 2014-08-29  

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