研究課題
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代表的な量子多体効果の一つ、近藤効果が現れる興味深い分子吸着系としてAu(111)面上の鉄フタロシアニン分子に注目した。第一原理電子状態計算と数値くりこみ群を組み合わせた研究により、この系でスピン自由度と軌道自由度が絡み合った珍しい近藤効果が生じていることを発見した。さらにその由来が、 分子骨格と吸着構造が合わさって生じる局所的な対称性であることを明らかにした。これらの結果は, 表面において、吸着分子の特徴を活かした新奇な多体電子状態・スピン状態を作りうる可能性を示している。
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