研究概要 |
本研究では,地球の約1/100と非常に希薄な火星大気中を飛行する火星飛行機の実現を目指し,主翼および尾翼設計に必要な工学的設計指針を得るべく,三次元翼の設計パラメータと低レイノルズ数空力特性の関係を明らかにし,空力変化を引き起こす流体力学的要因に関する知見を得た.さらに火星飛行機の全機スケール機を用いた全機風洞試験を行った結果,低レイノルズ数領域では舵効き性能が悪化することが明らかとなったが,その主要因が尾翼翼型の空力非線形性であることを突き止め,適切な翼型によって舵効き性能の改善に成功した.
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