研究課題
研究活動スタート支援
強力な免疫賦活能を有するα-ガラクトシルセラミドの類縁体を設計し、その分子骨格を独自の合成手法を用いて構築した。目的とした化合物に存在する特徴的な構造であるα-ガラクトシドおよびガラクトサミニドの構築は、筆者らが開発したα選択的ガラクトシル化反応により効率的に達成した。また、目的とする糖脂質一種の分子骨格合成も達成した。しかしながら、最終産物の各種溶媒に対する溶解性が極めて乏しく、分子の再設計を余儀なくされた。脂質部位の脂肪酸の鎖長を短くした分子を再設計し、現在全合成を試みている。