バイオディーゼル資源作物のジャトロファは毒性成分を含み、食用に適さない。そのため、食用作物との競合を起こさないバイオ燃料資源として注目されている。本研究ではジャトロファより毒性成分の一つであるホルボールエステル(PE)を単離し、生体影響評価を行った。その結果、マウスにおいてジャトロファPEを塗布した場合、高濃度では急性毒性を示した。ジャトロファPEは培養細胞を用いた形質転換試験では強い発がんプロモーター活性を示したので、急性毒性を示さない低濃度のジャトロファPEをマウスに塗布したが、発がんは見られず、培養細胞と動物では異なった結果を示した。
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