アレルギーモデル動物(マウス)に対し、褐藻サガラメ由来フロロタンニン濃縮物は免疫バランスの改善によるアレルギー抑制を示した。マウス耳介浮腫試験では、サガラメ由来フロロタンニン4種に抗炎症性が認められた。Caco-2細胞による腸管透過試験では、フロロタンニン(有効成分)に5%程度の透過が確認された。また、サガラメ脂溶性成分の分析を行ったところ、有効成分としてフロロタンニンの1種dieckolが同定され、抗アレルギー性が確認された。 サガラメ以外の褐藻類(クロメ、ツルアラメ等)の抽出物についても、動物実験や培養細胞実験により抗炎症・抗アレルギー効果が確認された。更に、褐藻以外の低利用食用海藻として紅藻イバラノリに着目し、その熱水抽出物の生理機能性を調べたところ、血液凝固抑制ならびに血中コレステロール上昇抑制作用が認められた。
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