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2011 年度 実績報告書

劣性栄養障害型表皮水疱症患者における変異型7型コラーゲンの生理学的機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23890006
研究機関北海道大学

研究代表者

新熊 悟  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00613788)

キーワード表皮水疱症 / 遺伝子変異検索 / 免疫組織学的検査 / 電子顕微鏡学的検査
研究概要

本研究の目的は、抗COL7抗体を用いた免疫組織学的手法および電子顕微鏡学的手法を用いて劣性栄養障害型表皮水疱症患者で見られる単一の変異型COL7の発現量と形態学的異常を解析し、遺伝子型一表現型について分析することである。また、変異型COL7リコンビナントタンパクを作製し、COL7の3量体安定性、熱や酵素に対する安定性を解析することにより病態メカニズムを解明する。
1)RDEB患者の生体試料収集
現在、日本各地の皮膚科施設と密に連携し、インフォームドコンセントを得て、RDEB患者のDNAサンプルや皮膚組織を含めた生体試料および患者情報を収集している。
2)RDEB患者におけるCOL7遺伝子変異解析
当研究室ですでに稼働している手法であるダイレクトシークエンス法や制限酵素法により、RDEB患者のCOL7遺伝子解析を行った。
3)免疫組織学的手法を用いた生体内変異型COL7の発現量の解析(図4)
収集したRDEB患者皮膚組織に対し、全世界で広く使用されている抗COL7抗体(LH7.2)を用いて蛍光抗体法を行い、生体内における変異型COL7の発現量を比較検討した。
4)電子顕微鏡学的手法を用いた生体内変異型COL7の超微細構造の解析(図5)
収集したRDEB患者皮膚組織を用いて、COL7が重合することにより構成される係留線維の超微細構造を電子顕微鏡学的に解析した。
5)変異型COL7遺伝子cDNAの作製
当研究室ではすでに、正常COL7遺伝子のcDNAを保有している。そこで、本研究で同定したCOL7遺伝子cDNAを作製するため、COL7遺伝子変異導入用のプライマーを設計し、site directed mutagenesis systemを用いて、正常COL7遺伝子cDNAに遺伝子変異を導入した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまで行った研究はすでに当研究室で確立されている技術を応用したものであり、当初の予定通り研究の計画が進んでいる。

今後の研究の推進方策

平成23年度はほぼ予定通り研究計画が進んでいる。平成24年度は変異型COL7リコンビナントタンパクの作製やそのリコンビナントタンパクの熱および酵素に対する安定性の解析を行う予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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