研究課題
研究活動スタート支援
リドカイン徐放シートは鼻粘膜の疼痛閾値を72時間以上にわたって貼付前と比べて優位に上昇させた。含有のリドカインは皮下組織や骨までは到達できず表層粘膜のみに作用するため、ある程度の圧刺激で痛みを感じるのではないかと示唆された。副作用に関しては、反応性漿液性鼻汁をほぼ全例に認めたが、肝障害、腎障害、汎血球減少など、明らかな重篤な有害事象は認めなかった。今後、リドカイン徐放シートを手術創部や支配神経周囲に単回投与することで簡単で効果的な副作用の少ない術後鎮痛に結びつけられる可能性がある。