研究課題
研究活動スタート支援
ニパウイルス膜タンパク質G(Glycoprotein)の細胞内での挙動を理解するため、培養細胞におけるGの局在部位を解析した結果、Gは主に小胞体およびゴルジ体に局在することが示された。したがって、Gは宿主の膜タンパク質と同様の経路で細胞内輸送されると考えられる。また、Gの部分欠損体を用いた解析から、細胞外領域の一部が小胞体からゴルジ体への輸送に必要であると示唆された。本知見は、ニパウイルスの膜輸送経路およびその分子機構の理解への足がかりとなる。