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2011 年度 実績報告書

骨リモデリングにおけるマイクロRNAの生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23890053
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

猪瀬 弘之  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (30615711)

キーワードマイクロRNA / 分子生物学 / 骨代謝
研究概要

我が国において骨粗鬆症の患者数は1000万人を超えるが、その病態には不明な点が多い。我々は、世界に先駆けてマイクロRNA(以下miRNA)による骨芽細胞分化の調節機構を見出した。本研究ではこの概念を更に発展させ、骨リモデリングのmiRNAによる調節機構を明らかにすることを目的とした。
今年度は主として、骨芽細胞において発現が認められたmiRNAのノックアウトマウス、及びトランスジェニックマウスの解析を行った。詳しくは、骨芽細胞特異的miRNAトランスジェニックマウス、ノックアウトマウスが骨量の異常をきたすことを定量化した。現在、組織学的骨形態計測法、in situ hybridization法、免疫組織染色法などにより、骨組織を詳細に解析し、miRNAのノックアウトマウス、及びトランスジェニックマウスの骨代謝の異常が骨形成に起因するか、骨吸収に起因するか、あるいは両者の共存によるものかに関する検討を行っている。さらに、in situ hybridization法、免疫組織染色法などによる骨組織の分子レベルでの解析を開始した。
また、当該miRNAの標的遺伝子については、数個の標的候補遺伝子について実際にmiRNAと結合するかどうか検討を行っている。
以上の研究により、骨リモデリングにおけるmiRNAによる骨芽細胞分化/機能の調節機構についてより明らかとなったと考えられる。
従って、本研究課題は当初計画通り順調に進行していると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の実験計画はほぼ実施できている。但し、骨細胞関係の実験については、進展がやや遅れている。今後細胞を入手して検討を開始する予定である。

今後の研究の推進方策

今後の推進方策については、当初の予定通り実験を進行していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Efficacy of serotonin inhibition in mouse models of bone loss2011

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Inose
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Research

      巻: 26 ページ: 2002-2011

    • DOI

      10.1002/jbmr.439

    • 査読あり
  • [学会発表] 頚椎後縦靭帯骨化症の長期成績2011

    • 著者名/発表者名
      猪瀬弘之
    • 学会等名
      脊柱靭帯骨化症に関する調査研究班 平成23年度第2回班会議
    • 発表場所
      慶應義塾大学医学部
    • 年月日
      2011-11-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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