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2011 年度 実績報告書

歯周炎における酸化ストレス条件下でのTrx1とTxnipの役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23890058
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

江部 典子  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (20611099)

キーワード酸化ストレス / 歯周ポケット / Trx1 / Txnip / IL-1β
研究概要

これまでの研究で、歯周病原細菌の存在する病的な歯周ポケットにおいて、歯周病原細菌代謝産物の酪酸がポケット上皮側に働きかけて活性酸素を発生させる可能性を確認している。そこで、平成23年度の研究では、歯周病患者の組織において実際に活性酸素が発生し、酸化ストレスが組織に起きているかどうかを明らかにするために、以下の実験を行った。1)酸化ストレスマーカーとして、カルボニル化タンパク質キット、抗8-OHdGモノクローナル抗体、抗マロンジアルデヒド抗体、抗Mn-SOD抗体および抗Cu/Zn-SOD抗体、について検討を行った。ラット肝ポジティブコントロール、およびネガティブコントロールで良好な結果が得られた。現在、採取した歯周組織において解析を行っている。また、電子顕微鏡観察においては現在解析中である。2)歯周病患者の歯周ポケットサンプル採取を行ってきたが、これまでのものは歯周外科治療時に採取していたもので、炎症が消退してきている所見がみられた。そこで、サンプルの採取法を変更した。組織の所見においても炎症以外の所見がみられるようになった。現在サンプルの収集を継続的に行っている。3)Trx1とTxnipの歯周組織における局在と、IL-1βの局在に関して、現在解析中である。
歯周病患者のポケット上皮サンプルをこれまでのものと変更したため、さらなる解析が必要となった。平成24年度の研究ではin vitroの研究を予定している。Ca9-22細胞を使用する予定であるが、引き続き歯周病患者のサンプル採取と免疫組織化学染色、および電子顕微鏡観察を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

歯周ポケットのサンプル採取方法に変更を行ったため、サンプル数が少なくなっているが、これまでになかった知見が得られるようになり、非常に有意義となった。また、免疫組織化学染色も良好に行われていることから、おおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

治療が行われていない歯周病患者の組織を集めるため、サンプル数が限られてくる。そこで、他科にも協力を依頼し、便宜的に切除しなければならない炎症性の歯肉を集める方法を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 酪酸による酸化ストレス誘導時に放出されるHMGB1の解析2011

    • 著者名/発表者名
      江部典子
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2011-10-21

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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