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2012 年度 実績報告書

歯周炎における酸化ストレス条件下でのTrx1とTxnipの役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23890058
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

江部 典子  東京医科歯科大学, 歯学部付属病院, 医員 (20611099)

研究期間 (年度) 2011-08-24 – 2013-03-31
キーワードTRX / 酸化ストレス / 組織の酸化状態 / ROS
研究概要

具体的内容;本来、生体の代謝と防御に不可欠な活性酸素種(ROS)は、炎症による過剰な防御反応の末に酸化ストレスとなって慢性炎症性疾患を誘発する。これまで歯周炎患者の血液・唾液から酸化ストレスマーカーの上昇が見られていたが、実際に歯周炎組織の酸化状態を解析した報告は十分ではない。また、近年、酸化ストレス条件下でチオレドキシン(TRX)とTxnip(thioredoxin interacting protein)が解離することによって炎症性メディエーターIL-1βの産生が注目されている。歯周病患者の歯肉溝浸出液からもIL-1βの増加が報告されている。本研究の目的は、歯周炎組織における酸化ストレス状態と炎症を、酸化ストレスマーカーでもあるTRXの局在に焦点を当てて解析することである。
研究実施計画に従い、歯周炎組織におけるTRXの局在を確認したところ、歯肉上皮とポケット上皮で、健康と患者の両方にTRXの局在が認められたが、歯周炎患者のポケット上皮側でより多くの炎症性細胞が浸潤しており、その細胞にTRXの発現が認められた。炎症性細胞はT細胞の存在する部分であった。Western blotting では歯周病患者でTRXの上昇が見られた。Ca9-22細胞を用いた解析を行っているが、T細胞でも行う必要がある。
意義:TRXを介して歯周組織の解析を行うことは酸化ストレス条件下での歯周疾患の発症の原因を突き止めるひとつの手段となり得る。また、歯周疾患は慢性感染症であるため、感染症における酸化ストレスの解析の一助ともなり得よう。
重要性:歯周病の発症と進行に関して、組織のレドックス応答に焦点をあてている報告は少ない為、解析方法を増やして新しい知見を得たいと考える。また、同部の酸化状態に炎症性細胞のTRXの発現が関与する可能性があるという新たな知見が得られた為、重要性は高いと考える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Possible translocation of periodontal pathogens into the lymph nodes draining the oral cavity.2012

    • 著者名/発表者名
      Amodini Rajakaruna G
    • 雑誌名

      Journal of Microbiology

      巻: 50 ページ: 827-836

    • DOI

      10.1007/s12275-012-2030-8.

    • 査読あり
  • [図書] Oxidative Stress in Applied Basic Research and Clinical Practice2013

    • 著者名/発表者名
      Noriko Ebe
    • 総ページ数
      10-11
    • 出版者
      springer
  • [備考] periodontology

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/dent/peri/peri-J.htm

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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